日本中国料理協会発行「圓卓Vol.220」2024 7・8月号(p.22~25-掲載)特別連載!開始··初歩から学ぼう「中国茶」
主な内容
第1回 お茶の始まり~中国茶から日本茶、紅茶へ
··お茶の起源は中国にあり 始まりは解毒剤として ··
⁃ 日本茶·中国茶·紅茶は同じお茶の木(チャノキ)がルーツ
⁃ お茶の木··ツバキ花の常緑樹··学名 カメリアシネンシス
(公社)日本中国料理協会発行、
中国料理専科「圓卓Vol.220」2024 7・8月号(P.21-掲載)連載中
「中国茶の真髄-第75回-中国茶の輸出状況から見えた興味深い傾向」
主な内容
「コロナ禍から4年、中国茶の輸出量回復へ」
夏本番向けに緑茶、ジャスミン茶、烏龍茶、プーアル茶等、出荷のピークに。
新型コロナウイルス発生以来、出荷量は国内·国外輸出向け共に低迷したが、2024年になって回復へ。
「予想外だった最も輸出量の多いお茶·輸出先トップ⁉」
中国総務部、税関総署の統計資料、1月からのデータによると、中国茶の輸出状況に関して、以前にない傾向が…。
種類別の輸出割合··中国緑茶··輸出額の76.3%。(烏龍茶8.7%・ジャスミン茶4%)
「アフリカのガーナで中国茶が好まれる事情」-
輸出先上位国··
1位 ガーナ 他のアフリカ諸国と同じに暑く、牛肉や羊肉を好んで食べる。消化を助け胃腸の働きを良くする、さっぱりとのめる中国緑茶の人気が急上昇。
ここ数年の経済発展を受け、国民の健康に対する意識の高まり。中国国内のお茶業界の熱い期待、中国緑茶を主力とする会社がアフリカに進出し輸出先トップに。
2位 モロッコ 年間を通して降雨量が少なく乾燥。日常的にミントティーが飲まれ、ミントティーのベースに中国緑茶(珠茶)が使われ、消費量が多い。
3位 マレーシア 中国系の移民が多く中国茶の需要が高い。
-参 考-
中国緑茶の分類(ほぼすべて釜炒り、茶葉は緑色)
龍井茶(ロンジンチャ)・碧螺春(ピロチュン)・緑牡丹(リョクボタン)・黄山毛峰(コウザンモウホウ)・その他の緑茶
※釜炒り 生茶葉の最初の工程 ··[蒸す]のではなく、「炒る」
(公社)日本中国料理協会第12回定時総会後、賞味会に出展
·日中協「圓卓」誌 Vol.220 2024 7・8月号(p.13-掲載)
◎中国茶展示ブースを出展
主な内容
-「中国茶の特徴」·「中華料理店における中国茶の重要性」-
・銘茶から変わり種まで- 品揃えの幅広さのご紹介·多種多様の中国茶をご紹介
・試飲··香りや味が良い等、改めて興味を示され好評
<主な出品>
・食事の邪魔をしない柔らかな香りの四川省産「高級ジャスミン茶」
・渋みや香りが穏やか、後味がさっぱりした「高級雲南紅茶」··他多数
-「取引先のニーズ」に合わせて、豊富なラインナップからご提案
・烏龍茶·プーアル茶·緑茶、代表的銘茶、工芸茶·ハーブティー等、
300種類以上のラインナップから料理、お客様層·ご要望に合わせて選別、ご提案
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.219」2024 5.6月号連載中
「中国茶の真髄-第74回-年を経ることで美味しくなる「陳年茶」-掲載
主な内容
・「新鮮なうちに飲む」が正しいとは限らない⁉-
お茶は風味や品質の劣化を避けるため、購入後なるべく早く飲むのが望ましく、特に新茶は、やわらかな甘みや爽やかな香り等の良さが失われない内に・・が、常識。
・「古くなったお茶が格別の美味しさに⁉」
一方、中国茶の中で長い年月を経て熟成し、香り・味わいがより豊かになった「陳年茶」と呼ばれるお茶がある。
中国語で「陳年」とは、特に食品において長い年月をかけて熟成し、香りや味わいがより深く、豊かになったものを指す。
・「中国・台湾・香港では、昔から珍重されている酒類やお茶の陳年物がある」
特に重焙煎される「烏龍茶」と後発酵茶の「プーアル茶」には、一定期間を置いて香りの豊かさ、味わいを向上させ飲むという楽しみ方がある。
このようなお茶を、中国では特別に「陳年茶」と呼び、「陳年烏龍茶」等の名称がつけられる。
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.218」2024 3.4月号「中国茶の真髄-第73回 - 中国茶にも及んでいる地球温暖化の影響」-掲載
主な内容・暦と深く関わっている中国茶づくり---
中国の正月「春 節」2/1(木)~2/17(土)、最も重要な長期連休の祝祭日。
連休が終わると茶産地では新茶の準備開始。
茶作りで重要な収穫時期、暦上で季節を表す二十四節気が目安になり
4/5前後が「清明節」、これより前に摘んだ‘新芽’のお茶「明前茶」は、
一番茶ならではの香りと甘味から高級品とされる。
・収穫時期による名称、味わいや品質の違い ---
代表的な緑茶、浙江省杭州市産「龍井茶」、水色、味、香り、形の
すべてに優れ「四絶」と評され、清の時代から皇帝への献上茶として
使われた。清明節前に作られる「明前龍井茶」は、特別な高級品
として高値で販売される。
・4/20前後の穀雨節を目安として、その前に摘んだ茶葉で作った二番茶は「雨前茶」と呼ばれる。
穀雨節後の「雨後茶」の品質は平均的なレベル、手頃な価格となる。
・温暖化の影響 - -
入荷時期が早まっている産地の気温が例年より高く茶葉の成長が早く、早めに収穫。
例年、4/10前後に到着する「明前龍井茶」が、昨年は半月以上も早い3/25頃に入荷。
「ジャスミン茶」は、花が咲く7月頃が生産のピーク。
温暖化で開花時期早期化、5月にはお茶を仕上げ、新茶の出荷も早くなっている。
烏龍茶、プーアル茶、他の中国茶も製茶時期が前にずれてきている。
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.217」2024 1.2月号 連載中「中国茶の真髄-第72回-中国茶仕入れの最大拠点・広州交易会」
主な内容66年もの歴史を誇る国際貿易見本市「広州交易会」-
入社して中国茶の仕入れを担当し、バイヤーとして中国広州の展示会に初参加。展示場の広さ・出展国の多さ・展示品の豊富さに圧倒される。 中国各地で開催される展示会では、春・秋の2回開催「広州交易会(中国輸出入商品交易会)」が突出。1957年創設以来、今秋には第134回目の展示会。
最大の規模と国別地域で最多のバイヤーが来場、総合的な国際貿易見本市として評価されている。
入社して初めての海外出張、取引先探しに奔走、現場で苦労して得た情報が仕事の原点に。
コロナ禍ではオンラインで開催、前回からリアル展示会が再開され、3期に分けて会期が15日間に-。
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.215」2023 9.10月号連載中「中国茶の真髄-第71回-夏に温かい中国茶を飲む?飲まない?」- 掲載
主な内容今やタブーではなくなった冷たい飲み物
お茶を飲む機会・量共に増えてくるシーズン。中国伝統医学「中医学」では五臓六腑を冷やすとされ、昔の中国では冷たい飲み物を口にする習慣はなかった。近年、中国では若い世代を中心に冷たいお茶を楽しむ人が増えている。ライフスタイルの変化・各家庭に冷蔵庫などの家電が普及等の影響も。ドリンクスタンドでは日本でブームを起こした“タピオカドリンク”、お茶と季節の果物の”フルーツティ“ 等の、人気メニューのブームも。
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.214」2023 7.8月号、連載中「中国茶の真髄-第70回-暑い季節にぴったりの白茶」-日本では馴染の薄い「白 茶」の需要が急増⁉ - 掲載
主な内容-ここ数年、夏に注文が増えるのが「白茶」。 お茶を飲む機会・量共に増えてくる本格的に暑くなるシーズン、 飲み口・後味がスッキリとした中国茶は、夏場にもぴったり。
・日本では馴染の薄い「白茶」・・茶葉が白い産毛に包まれ、 茶が白く見えることから呼ばれるようになった。
・茶葉摘採→日光に晒してゆっくり茶葉を萎凋→乾燥させて製茶 → 微発酵茶(弱発酵茶) 完了・・・白牡丹、寿眉など
主産地・・福建省
・萎凋と乾燥のみのシンプルな製茶方法でつくられる「白茶」、 日光抗酸化作用はお茶の中で最も多く、ポリフェノール・ビタミンC・ミネラル等も豊富。
-中国茶は又、古代中国から喉の渇きを潤すだけでなく薬としても用いられ、近年の様々な研究により健康・美容の維持に効果的であることがわかり、世界各国で優れた健康茶・美容茶として親しまれるようになって来ている。
「三井食品フードショー2023 」
- 「明日(みらい)をつくる食のチカラ」- に出展
東京ビッグサイト南1・2ホールhttps://mitsuifoods.co.jp/news/2023/07/1591.html
出展455社 約2800人が来場
*弊社からは、ご当地果物紅茶等やOEM製品を紹介しました*
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.213」2023 5・6月号、連載中「中国茶の真髄-第69回-効能、体調からお茶を選ぶ」掲載
- 多くの種類がある中国茶。好みの香りや味、料理との相性 又、効能や体調からも選んでみよう。主な内容
- 茶の起源は紀元前2700年頃、中国伝承に登場する農業、漢方の祖「神農」が沢山の薬草を試した中に茶葉も含まれていた事が始まりとされる。お茶は薬や解毒効果の他、「目覚まし草」と呼ばれ、禅修行僧に眠気覚ましとしても用いられていた。
・中国茶は、多くの健康維持や美容等にメリットがあることで知られている。
・含まれるうれしい成分&効能・・・
ポリフェノール[抗酸化作用]
テアニン[リラックス効果]
カフェイン・カテキン[ダイエット効果]
ビタミンC・カテキン[美肌効果]
(公社)日本中国料理協会発行、中国料理専科「圓卓Vol.212」2023 3・4月号、連載中「中国茶の真髄-第68回-人口減少問題と中国茶」
<主な内容>総人口数が世界一だった中国が2位に。生産年齢人口(15~64歳)の減少、高齢化率の上昇による働き手不足等による、希少価値の高い茶類や特殊なお茶(工芸茶等)の生産量の増加が難しくなり入手困難等の影響