黄茶

製茶時に特殊な「悶黄」という工程で、茶葉とお茶の色が黄色くなることから黄茶と呼ばれます。
見た目は中国緑茶と似ていますが、味わいが複雑で玄人好みのお茶です。
主な製法:殺青→揉捻→初烘→悶黄→復烘
中国国内での緑茶ブームのあおりを受け、最近では黄茶も緑茶に近い風味のものが増え、従来持っていた個性と違うお茶が多くなってきました。
茗茶と謳われるものも伝統的な風味をもったものが減ってきています。

君山銀針

クンザンギンシン
産地:湖南省岳陽市洞庭湖(君山)
黄茶の代表的なお茶が君山銀針です。
製茶まで3日以上かかる行程を経て作られており、その柔らかく爽やかな味わいはこのお茶ならではのもの。
すべて丁寧に手摘みされた茶葉は大変見た目にも美しく、お湯を注ぐと茶葉が縦になって漂う姿が有名です。

北港毛尖

ホッコウモウセン
産地:湖南省岳陽市康王郷北港地区
唐代から茶産地として謳われた北港のお茶です。
黄茶の中では比較的緑茶に近い性格を持っています。
すっきりした香りとほのかな黄茶独特の味わいが特徴的。