白茶

茶葉が白い産毛に覆われていることから白茶と名付けられます。
茶葉を摘み、ほとんど自然乾燥で仕上げる単純な製法のお茶で、味わいはすっきりしています。
主な製法:萎凋→乾燥
もともと白茶は解熱作用を持つお茶として民間療法で飲まれてきた歴史があります。
そのため、南方(香港や広東省南部など)では今でもそういったことから夏場に飲まれていたり、風邪などで発熱した際、常飲されています。
中国ではほてりやすい人や体温バランスの悪い人が飲むことが多いようです。
かといってそれほど強い成分を含んでいるわけでもないので、水分補給としてお薦めのお茶と言えます。

白毫銀針

ハクゴウギンシン
産地:福建省福鼎および政和地区
英名「シルバーニードル」、白い針を思わせるほど真っ白な産毛で覆われた白茶のファーストフラッシュティーです。
産毛を際だたせるため、非常に微細で特殊な製法を用いて製茶されており、大変手間がかかっています。
ふわりとただよう上品な香りとどこか草原を連想させるような素朴な味わいの両面を持っている不思議なお茶です。
原料には福鼎大白茶、政和大白茶の品種茶が使われます。

白牡丹

ハクボタン
産地:福建省福鼎、政和地区など

白茶の白毫銀針をファーストフラッシュに例えれば、いわばセカンドフラッシュに当たるこのお茶は、春茶を摘んで微発酵させ、比較的低温の熱を利用しあぶり乾燥させて仕上げます。刺激の少ないすがすがしい味わいで、身体の無駄な熱を取り去る効果があると香港など南方では言われ、夏のお茶として好まれています。
原料には福鼎大白茶、政和大白茶、水仙白茶などの品種茶が使われます。

寿眉

ジュビ
産地:福建省建陽県など
「貢眉」とも呼ばれます。
白毫銀針、白牡丹の下になるグレードの茶葉でできています。
香港、広州など中国南部で一般的に飲まれており、すっきりした京番茶のような味わいです。
原料には福鼎大白茶、政和大白茶、水仙白茶などの品種茶が使われます。