茶外茶

いわゆる茶(ツバキ科ツバキ属・学名:カメリア・シネンシス)以外の植物で作られたお茶。
ハーブや麦茶、そば茶などもこの部類に含まれます。

菊花茶

キッカチャ
産地:浙江省杭州
菊の香りが清々しく、柔らかでほのかに甘味のあるさっぱりした味わいで、爽快感を感じます。 目の充血や疲れを解消し、身体の無駄な熱を取り炎症を抑えることができると言われ、中国では古くから愛飲されてきたお茶です。お茶とのブレンドとしては緑茶や白茶、プーアール茶などと一緒に飲まれることが多く、また香港など南方ではデザート等に利用されることもあります。 ※花茶に区分されることもあります。

玫瑰花

メイクイカ
産地:浙江省、広東省など
バラ科ハマナスの花です。 ビタミンCを豊富に含み美容効果がある上、最近の研究結果では美肌効果が高く、体内のホルモンバランスを整え若返りや月経不順に効果があると言われており、昔の貴婦人たちは肌をバラ色に保つお茶とし愛飲していたという話もあります。 ※花茶に区分されることもあります。

洛神花

ハイビスカス
産地:福建省など
見た目も鮮やかなルビー色のハイビスカスティーはクエン酸などの有機酸やビタミンCを多く含んでおり、目の疲れや肉体疲労、美肌に効果があると言われます。カリウムも多く利尿効果が高いため、むくみや二日酔いなどにもいいと言われます。 ※花茶に区分されることもあります。

桂花

ケイカ・キンモクセイ
産地:広西省など
「桂花」とは金木犀(キンモクセイ)のことで、秋に摘まれたキンモクセイを乾燥、焙煎し香りを高めて作られたのがこちらのお茶です。桂花の中には痛み止めや消化促進に効果的な成分が含まれており、中国の上流家庭では庭先に植えた桂花を摘んでお客様のおもてなしのお茶にしたという話です。 ※花茶に区分されることもあります。

韃靼そば茶

ダッタンソバチャ
産地:中国
標高の高いアジアの山岳地帯で栽培される韃靼蕎麦。独特の苦みから苦蕎麦とも呼ばれます。麺として食するだけでなく、通常の蕎麦の100倍近いルチンなどを含む実は健康茶としても長い歴史があります。香ばしく、また淹れた後の実もおいしく食べることができます。

焙煎ごぼう茶

バイセンゴボウチャ
産地:中国
昔から食生活に馴染み深い牛蒡。カリウムなどの大地のミネラルや食物繊維がたっぷり含まれています。細かくして更に焙煎仕上げされるため、美味しく効率よく摂取することができます。便秘予防や改善、むくみにもよいと人気が高まっています。(キク科植物です。キク科アレルギーの方はご注意ください。)

苦丁茶

クテイチャ
産地:広東省、広西省、貴州省、海南省など
苦丁茶は二千年以上の歴史を持ち、古くは「本草綱目」「中薬大辞典」「茶経」などにも記載がある、伝統的な中国の健康茶です。広東省や広西省、貴州省、海南省など各地で生産されています。 苦丁茶には様々な栄養成分が含まれており、便秘など消化器系のトラブルのほか、炎症にも大変効果があると言われ、中国で愛飲されています。また、高血圧や中性脂肪、高コレステロールなどの生活習慣病にも良いとされ、体内の無駄な熱を冷まし、身体に蓄えられた毒素を取り除き、胃腸の働きを助けると言われます。 ※モチノキ科とモクセイ科の2種類から作られる苦丁茶があります。

甜茶

テンチャ
産地:広西壮族自治区
甜茶懸鈎子(ケンコウシ)というバラ科の葉から作られるお茶で、甜茶独自の自然な甘味があります。中国では「開胃茶」という名で食欲を増す効果があるとして愛飲されてきたお茶ですが、日本では甜茶が持つ独特のポリフェノールがアレルギーや花粉症などに効果があると言われ、多くの方に親しまれています。

杜仲茶

トチュウチャ
産地:中国中西南部
中国でも最も古い本草書(薬学事典)、神農本草経にも記載されている歴史の古い植物。 巨木になるというその樹皮や枝、葉には杜仲茶の重要な成分のひとつグッタペルカと呼ばれる銀白色のゴム状の成分が含まれており、血圧、腎機能、肝機能改善などによいと中国の研究機関からの報告もされています。また含まれるゲニポシド酸が生活習慣病予防にいいお茶として、製薬会社からも売り出されています。 テレビの健康番組によく取り上げられることの多いお茶です。

八宝茶

ハッポウチャ
産地:台湾・中国
薬膳の発想で作られた健康養生茶。見た目もきれいで身体にやさしいお茶です。クコの実、紅ナツメ、龍眼、蓮芯、金銀花(スイカズラ)、陳皮、菊花、白木耳、それに、甘味を調整する氷砂糖などがブレンドしてあり、飲み終わった後は食べることができます。  八宝菊花茶などとも呼ばれます。

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